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犬種の固定と認定を目指して。この素晴らしい犬を愛するすべての人のために。

ALについて

ALの歴史 ALの毛質 ALのカラー ALのサイズ セラピー犬としてのAL

ALの歴史

オーストラリアの盲導犬協会は、1970年代中頃、ハワイに住む盲目の女性から、 アレルギーの悪化を引き起こさない盲導犬について質問の手紙を受け取りました。

彼女がオーストラリアを選んだ理由は、検疫法の厳しい島国であるオーストラリアから輸出された犬ならば、 ハワイへの入国時に検疫が行われないので、飛行機を降りて直ぐに家へ連れていけると思ったからです。

最初の交雑種は「LABRADor-pOODLE」と名づけられ、「ラブラドゥードル」が 誕生しました。その2年後からペットとしての育成がすすむ中で、素晴らしいラブラドゥードル達が輩出されました。

次のステップとしてプードルと、そしてラブラドゥードルとラブラドゥードルの交配が行われましたが、 その主な目的が、抜け毛の少ないアレルギー・フレンドリーな犬という「オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)」の可能性を追求するものではなく、 家庭用のペットとして、愛らしい性質を持ったラブラドゥードルを作り出すことであった為、 それらの交配に関する記録は僅かしか残されませんでした。

オーストラリア盲導犬協会は、交配数が少なかったため現在の「AL」に見られるような抜け毛の少ない アレルギー・フレンドリーなラブラドゥードルへ発展変異する遺伝子にたどり着く事は出来ませんでした。

しかし、オーストラリアの先進的な考えを持つブリーダーは、直ぐにラブラドゥードルの持つ特異性に興味を持ち、 その特別な性質を重視した犬種改良を進めました。そして、 ほんの数年間のうちに他のブリーダーも参加して、多くの人々に愛される今日の「AL」を作り出しました。

それらALの最大の魅力は、抜け毛が少なくアレルギー・フレンドリーなことですが、 高い知性や記憶力等の多面的で素晴らしい才能と性質は、障がい競技での活躍はもちろん、 身体障がい者、精神障がい者、視覚障がい者等の介助犬や、発作警告犬やセラピー犬として、 特別な犬を必要としている人やトレーナーを魅了し、惹きつけてゆきました。

今日では、アレルギー・フレンドリーな家族の一員、 そして遠くない未来にはショードッグとして、世界中でALを見ることが出来る様になると思います。

ALAJは、オーストラリアにある、オーストラリアン・ラブラドゥ―ドル協会と連携しながら改良・育成・保護、 ALの啓蒙・普及を推進する為に設立されました。

世界中のブリーダーと共に「抜け毛が少なく、 アレルギー・フレンドリーな優れた犬」としてALの犬種を固定化し、 畜犬連盟への登録を実現したいと考えております。

ALの毛質

フリースコート

フリース・コートは、アンゴラ山羊のような柔軟な毛質で、 緩やかにウェーブまたはしなやかにカールしていて、 ブラッシング等の手入れは比較的簡単におこなえます。

ウールコート

ウール・コートは、子羊の様にしなやかにカールした羊毛に似ており、 毛の生え方は厚く、濃密で、しっかりしているように見えますが、 羊ほどは密集してはおらず地肌は容易に確認できます。

ヘアコート

ヘアー・コートは、若干の臭いを伴い、季節の変わり目には抜け毛等があります。 アレルギーに対してフレンドリーではないですが、 ペットとして飼育することに特に問題はありません。

毛の長さは10センチ~15センチくらいで、ウェービーな毛質ですが、羊の様な巻き毛のものもあります。

生え方は、厚ぼったかったり、毛羽立つことはなく、しなやかな感触です。 基本的に体の部位によって毛質が変化することはなく全体に均一です。

ALの毛質として理想的なのは、フリースおよびウールコートです。 ヘアーコートは、アレルギーフレンドリーではないため望ましくありません。

ALの毛質は、いわゆる一般的な犬の毛とは違い、羊毛のような印象であることが重要ですが、
仔犬から成犬への成長によって、または雌犬のホルモンバランスの影響によって変化する事もあります。

ALのカラー

多くの毛色を持つALの中には、必ず皆さんの気に入ったものを見つけることができると思います。

Chalk チョーク

基本的には白色で、白墨の様な感じです。鼻の色は黒もしくはローズピンクです。

Cream クリーム

クリーム色ですが、アプリコットまたはゴールドの色合いが見られる場合もあります。鼻の色は黒もしくはローズピンクです。

Gold ゴールド

熟したアプリコットの内部の様に、様々に変化するゴールドの濃淡色です。 典型的なゴールドは、根本より外側の毛が明るいですが、全体は均一色であるほうが好ましいです。 この色は、成長と共に薄くなることもあります。鼻の色はブラックです。

Caramel キャラメル

濃いゴールドから深いレッド迄の範囲の色で、望ましいのは体全体が均一な’キャラメル’色です。鼻の色はローズピンクです。


Red レッド

濃い赤茶色で、根本より外側の毛が明るいです。この色は、成長と共に薄くなることもあります。鼻の色はブラックです。(希少色)

Black ブラック

黒色には他の色が一切混ざっていてはなりません。鼻の色もブラックです。

Silver シルバー

非常に明るい青みがかった灰色から暗い灰色(チャコール)で、全体の色は均一な方が好ましいですが、 色が層になっているように見えることは許容されます。

Blue ブルー

暗い青から灰色がかった青色で、ブラックから時間をかけて(1~3年で)現れていきますが、 成犬は体全体が均一な毛色でなければいけません。 ブルーやグレーの皮膚色素を持ち、鼻の色は体と一致します。

Chocolate チョコレート

全体は均一の暗く濃いチョコレート色で、多くの場合ブラックのような色で生まれ、生涯をかけてチョコレート色が現れていきます。 鼻の色はローズピンクで、毛色とマッチしています。(希少色)

Cafe カフェ

ミルクチョコレートからシルバーベージュの範囲の色で、時間を経て(1~3年で)現れていきます。 鼻の色素はローズで、毛色とマッチしています。

Lavender ラベンダー

スモーキーなラベンダーとチョコレートの色で、ほぼピンクやライラック色に見えます。 チョコレートから時間をかけて(1~3年で)現れていきます。鼻の色はローズで、毛色とマッチしています。(希少色)

Parchment パーチメント

クリーミーなベージュとチョコレートの色で、ミルクをたっぷりと入れたコーヒーを思わせます。 パーチメントは、ミルクチョコレート色で生まれ、時間を経て(1~3年で)現れていきます。成犬は遠目には、 ダークまたはスモーキーなクリームと見間違えやすいです。鼻の色はローズです。(希少色)

Parti パーティー

50%以上が白で、上記の色どれかのぶちや斑点のある色合いです。 頭は単色ですが、マズルとブレーズ(両目の間から鼻梁まで中央を通る線)の両方もしくは何れかが白で、 左右対称であることが望ましく、背中の全部、または一部の白い斑点は、色の割合が超過しない限り許容されますが、好ましくはありません。 鼻の色は組み合わさっている色のパターンに従います。

Phantom ファントム

ベースの色と明確な第2色との組み合わせで、片方の色模様が、両目の上、マズルの横、喉と顎と胸の蝶ネクタイ模様、 4本の脚の先端部と尻尾の付け根の下にはっきりと現れています。顔全体が一色の場合は、他の全ての特徴が備わっていれば許容されます。 鼻の色は、ベースの色のパターンに従います。

Abstract アブストラクト

白が50%未満で、組み合わさる色に決まりはありません。

Sable セーブル

単色の毛先に黒が混ざります。模様は均一でなくても許容されます。

Brindle ブリンドル

明るい色(チョーク、クリーム、ゴールド、レッド、カフェ、ラベンダー、パーチメント、シルバー)の中に、 黒が均一に混ざり、虎縞模様のようになります。

Multi-Patterned マルチ・パターン

白くて大きなアブストラクト模様のあるファントムや、セーブルのような斑点のあるパーティなど、様々な色や模様が組み合わさっています。

色パターン

すべての色
部分的にパーチメント、ラベンダーが現れることがある

カフェまたはチョコレート
暗いアンバーの目、茶褐色の鼻と目の縁と唇、濃い色の爪

キャラメル
暗いアンバーから薄いへーゼルナッツの間の色の目、茶褐色の鼻・目の縁・唇、体色から黒の間の色の爪

ゴールド、レッド、ブラック、ブルー、シルバー
非常に暗い色の目、黒い鼻・目の縁・唇、体色から黒の間の色の爪

チョークとクリーム
暗いアンバーから薄いへーゼルナッツ色の間の色の目、茶褐色の鼻・目の縁・唇、体色から黒の間の色の爪、または、非常に暗い色の目、黒い鼻・目の縁・唇、黒または体色の爪

模様パターン

ソリッドカラー
色は一様で、できれば均一であり、白い模様はないことが望ましいが、胸、脚と尾に見られる直径2.5cm以内の小さな白の斑点は容認されます。 均一な色を望みますが、被毛の自然な色は欠陥とはみなされません。

パーティカラー
50%以上は白で、他の単色のぶち柄や斑点があります。 特定の模様は必要ではないですが、頭部の模様が左右対称なのは好ましいです。 白い被毛の中の斑点は容認されますが奨励はされません。

ファントム
体の色は単色で、2番目の色によって、両目の上、マズルの横、頬の上、耳の下、 喉から胸または顎と胸に模様があり、最低限2番目の色が脚の上部と尾の下にあることが望ましいです。 また、脇腹と脚の内側にある2番目の色は容認され、評価を下げる対象とはなりません。 尚、顔全体の2番目の色模様は、他の模様がある場合は容認されますが、好ましくはありません。

アブストラクト
白色は50%未満で、2番目の色は特に決まりはありません。

セーブル
単色の毛色に黒の毛が混じりますが、斑点模様は均一でなくても特に問題はありません。

ブリンドル
通常、チョーク、クリーム、ゴールド、レッド、カフェ、ラベンダー、パーチメント、 シルバー等の明るい色層に均一で等質の割合で虎縞模様を描く黒い毛の層があります。

マルチ
白くて大きなアブストラクト模様のあるファントムやセーブルの様な斑点模様のあるパ ーティなどの様々な色や模様を現します。

ALのサイズ

現在、ALには3つのサイズがあり、それぞれの大きさは、下記に当てはまっているのが好ましいです。

Standard(スタンダード)
・体高:53~63㎝ 理想的な大きさ:雄56~61cm、雌53~58cm
※64cmを超えません
・体重:23~30㎏

Medium(ミディアム)
・体高:43~52㎝ 理想的な大きさ:雄46~51cm、雌43~48cm
※53cmを超えません
・体重:13~20㎏

Miniature(ミニチュア)
・体高:35~42㎝
※43cmを超えません
・体重:7~13㎏

セラピー犬としてのAL

ALは、セラピー犬として活躍するために必要不可欠な人の心を癒す優れた性質や資質を持っており、 老人ホームや身体障がい者施設などの介護の現場で、AAA/アニマル・アシステッド・アクティビティ(動物との触れ合いにより、 心身ともに癒す方法)として、人々の日々の生活に「生きる喜び」や「潤い」を与えます。

また、将来的には病院などの医療現場においても、 AAT/アニマル・アシステッド・セラピー(医師等が患者にあった動物を選び、その介在により治療効果を図る療法)としても、 その特性を生かし、活躍できる可能性を持っています。

ALには、セラピー犬としての活動にあたり、前提となる「咬まない」、「吠えない」、「排泄のコントロール」、 「首輪やリードの装着時に暴れない」、「ハウス(自分から寝床に入ること)」ができる等、 いわゆる一般家庭犬の基本行動や躾を直ぐにマスターできる高い知能があります。

そもそも人間の指示に従う訓練が身についていなければ、セラピー犬にはなれません。 これらは本来大変手間の掛かる基本的な躾です。究極の家庭犬として高い資質を持つALは、人や環境とのバランスを図りながら私たちの期待に見事に応えてくれます。